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西日本電信電話株式会社
大阪支店ソリューション営業本部SE部
藤井 信隆 担当課長
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IT革命の衝撃
今年は、高速で安価な通信サービスが続々登場し、ブロードバンド元年といわれています。その中にはADSLや光ファイバーを使ったFTTH、NTTドコモが発表した次世代携帯電話のIMT2000サービスといったものがあります。
1966年、初めて大型コンピュータが登場したとき利用されていた通信方式はPCM-24方式ですが、その伝送速度は1秒間で新聞6ページで、非常に画期的といわれました。その後、大きさが約1000分の1、価格も1000分の1の端末が登場し、それに光ケーブルを接続することによって1秒間に新聞3年分を送ることができるようになりました。わずか30年間の間にこれだけの技術革新が進みました。
具体的な変化について述べると、まず出版業界では1971年にすでに電子出版が登場していました。音楽業界では1982年にCDやMDが登場、映像では1996年にDVDが登場、今やそれが主流になっています。放送についても、CSやBSなどディジタル放送が中心になってきており、今後は放送と通信が一体化する時代が来るといわれています。これを可能にしたのは、世界共通の通信プロトコルとなったTCP/IPであり、それによって画期的な技術革新が行われました。
インターネットの現状
平成13年度情報通信白書によれば企業のインターネット普及率は95.8%で、ほとんどの企業でインターネット環境ができています。利用者数も約5000万人に達し、2005年には8700万人と予測されています。よく言われる「クリティカル・マス」、つまり10%普及率は、電話が76年、ファクシミリは19年かかっていますが、インターネットはわずか5年でした。それほどインターネットは急激に普及しています。また、国内のインターネット利用世帯数は、2005年には4千万世帯を超えると考えられていますが、その大半が光アクセスやADSLなどのブロードバンドになると予測されています。
一方、世界のインターネット利用者は、全世界の利用者人口の約40%をアメリカ、カナダ地域が占めています。欧州が27.8%、日本は約3分の1ぐらいといわれています。人口普及率ではアメリカは55.8%、日本は37.1%です。アメリカにおけるインターネットの接続形態は連邦通信に委員会(FCC)によると、やはりダイヤルアップが減少し、SDSLやADSLなどのDSLと、CATVが非常に伸びてきています。特にCATVの伸びが高いのがですが、これは、メタリック回線を使ったADSLは線調制限があるため、アメリカのような広大なところでは利用しにくいという側面があります。一方、韓国では人口の5割が6大都市に住んでおり、線調的制限が少ないため伸びていると考えられます。
期待広がるブロードバンドネットワーク
ブロードバンドとは、直訳すれば広帯域ということですが、文字や静止画だけではなく、音声や動画を高速でやりとりするためのネットワークと位置づけることができます。キーワードは、高速、常時接続、定額です。方式的にはADSLとCATV、光ファイバーを使ったFTTHという3方式があるといえます。速度の比較ですが、ISDNは64Kbpsもしくは128Kbpsで、1秒間で漢字を約3500字から8000字程度伝送できますが、ADSLやFTTHではその4倍から100倍程度の漢字を伝送できます。例えば、5分・4.8Mbytsの音楽のダウンロードではISDNなら約10分かかるものが、30Mbpsの光アクセスなら1秒少しです。3.5GbytsのDVDのダウンロードでは、光アクセスなら約15分、ADSL(実効速度600kbps)なら約13時間、ISDNでは約125時間かかります。伝送速度が大きいほど、簡単にいろいろな情報を得ることができるということです。
ではブロードバンドでどのようなことが実現できるのでしょうか。それらはコンテンツ、コミュニケーション、情報発信、ホームネットワークの4つのカテゴリーに分けられます。コンテンツは、企業が提供するサービス、そのほかはユーザーの意思で使いこなすことができるサービスです。コンテンツではビデオオンデマンドや遠隔教育、在宅医療などが始まろうとしています。放送関係では放送と通信の融合といったところが進んでいます。コミュニケーション系では通信速度が上がってテレビ電話がさらに使いやすくなるでしょう。他にビデオメールやチャットなど、映像を交えたサービスが考えられます。情報発信では、個人ネットのテレビ局やラジオ局が実現できるといわれています。ホームネットワークではネット家電やLモードなどがありますが、将来IPv6になればさらに発展が期待できます。
ブロードバンドで実現してほしいことについて、雑誌の日経コミュニケーションが行ったアンケートでは、約40%が「在宅勤務」と回答しました。2つ目に「電子選挙や電子政府・自治体」が31%。こちらは自宅から24時間いつでも手続きできる点が魅力です。他にはネットワークによるビデオ配信などの希望があります。「ブロードバンドのメリットとデメリット」という質問では「時間や距離の制限が小さくなる」「ユニークで有益なアプリケーションが増える」という声がある一方、ネットワーク犯罪などセキュリティ面の安全を懸念する人が73%もありました。これに対して当社では「D.prosol(ディプロソル)」というセキュリティ診断サービスを行っており、最近引き合いも増えています。
次に、企業間でブロードバンドを利用すれば、相互の連携がはかれ、業務も円滑に遂行できます。あるいは教育面でも、eラーニングなどが実現できるでしょう。一例としては、映画の配信などがあると思います。通常、映画は映画会社がフィルムを複写して個々の映画館に配送していますが、ブロードバンドになれば、ネットを介して、各映画館に配信することができます。
ニーズに合わせたネットワーク
1.5Mbpsの専用線や、ATMメガリンクなど、従来のネットワークは速度が上がれば上がるほどコストが高くなっていました。それが様々なインターネットの普及によって技術革新がされ、なおかつ低価格で常時接続が可能になりました。当社ではやフレッツADSLやフレッツISDN、Bフレッツなどのフレッツ系サービスで、低価格、定額で常時接続インターネットサービスを個人向けあるいは企業向けに提供しています。また、企業向けにはプライベートネットワークとして、フレッツオフィス、ワイドLANサービス、メガデータネッツといった常時接続サービスがあります。8月から本格サービスを開始したBフレッツは、11月から大阪市のほぼ全域でサービスを提供し、さらに名古屋や福岡、広島など主要政令都市に順次拡大していく予定です。このようにプラットホーム的なものがそろってきたことにより、企業もビジネスを変えざるを得ない状況になると思います。
フレッツオフィスの一例として、中央の拠点と複数の小規模拠点がある場合、小規模拠点はフレッツISDNやADSL、Bフレッツなどに加入し、地域IP網に接続します。一方、中央の拠点は専用線で地域IP網に接続することによって、低コストでプライベートネットワークを構築することができます。また、LANを増やしたい場合はLAN間を高速で接続できるワイドLANがおすすめです。これはルータ等の機器は必要なく、拠点LANを10Mbpsの高速バックボーンで接続するので、簡単に広域イーサネットLANが実現できます。そのほか、メガビットクラスのプライベートネットワークを実現するサービスとして、メガデータネッツがあります。これは通信品質や接続対地、利用速度等を柔軟に選択できるサービスです。ビデオカンファレンスや駅や倉庫のモニタリングシステムといった事例があります。
2000年度末現在、県庁級の都市の約90%で光化が終了しています。人口10万以上の都市ではビジネスエリアは85%ぐらいが光化が終了し、その他エリアは25%程度に達しています。今後も順次光化が進められていく予定です。当社のグループ会社であるNTTスマートコネクト社は、高速ネットワークを利用したデータセンタ的な業務を展開しています。また、当社ではネットワークに重要なセキュリティをサポートするため、ネットワーク診断サービスを行う「D.prosol(ディプロソル)」というサービスを実施しています。これはリモートでお客様のシステムにアクセスし、そのネットワーク構成やセキュリティを診断するサービスです。ブロードバンドと同時に、このようなサービスもご利用いただきたいと思います。 |