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NTTコミュニケーションズ株式会社ビジネスユーザ事業部
関西支店 営業部 担当部長
大島 郷司氏
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〜企業ネットワークは広域イーサネットかIP−VPNか〜
CRMが金脈を掘り当てる
昨今、時代は急速に変化し、バブル時代とそれ以降ではずいぶん販売形態が変化し、ライフスタイルも大きく変わっています。特に企業の業態の変化やライフラインの変化は顕著です。その一番の原因がインターネットの普及でしょう。
さて、アメリカの統計によれば、顧客へのサービスがリピート客を増やすという結果が出ていますが、特にサービスの中でも配達の正確さ、商品の価値、商品の取り扱い、プライバシーの保護、セキュリティが重視され、ネットワークでも品質や納期、拡張性、セキュリティが求められています。これは一般商品でも同様で、みなさまの企業活動の中でも必要不可欠な要素です。CRM(Customer Relationship Management)は以前から提唱されていましたが、インターネットの登場によって、お客様へのアプローチが変化しています。私はCRMを「上顧客を厚くもてなす一方、中下層客を上顧客に育て上げ、従来は店舗や営業担当などに分散していた営業情報を集めて、金脈を掘り当てるツール」と定義づけています。これによって、お客様にさらに食い込むことができます。インターネットの利用によって電子メール、ホームページ、エレクトリックコマースなど今までになかった営業スタイル、アプローチが取られるようになり、注目を浴びるようになりました。例えば、ペットの犬などもインターネットで購入できたりします。これはインターネットによるチャネルミックスの一例ということができます。このインターネットを支えるのが、OCNであり、一般家庭にまで普及しているのがブロードバンドアクセスです。NTTコミュニケーションズでは、フレッツADSLのほか、アッカネットワークスのADSLサービスなどの高速IPネットワークを提供しています。
IP−VPNと広域LAN
さて、CRMでも特に大切な基幹系のシステム、イントラネットは、セキュアードなネットワークが求められます。その手法として最近もっとも注目されているのがIP−VPNです。現在の回線規模はフレームリレーがもっとも利用されていますが、今後1〜2年でIP−VPNがもっとものびると予測されています。また、広域イーサネットも今後主力になるネットワークです。あるアメリカのジャーナリストは今後2年以内に米国企業の75%がIP−VPNを構築し、「世界規模で事業を展開する大企業や、電子取引の市場などで導入・構築が進むだろう」と予測しています。さらに「導入期間が短縮できて、コストを低減できるほか、ユビキタス(いつでも、どこでも)性の拡張やセキュリティを強化できる点などがユーザーを引きつけている」「セキュリティというキーワードと、いつでもどこでもというキーワードがある」と分析、セキュリティ面とコスト面のメリットを強調しています。
弊社ではArcstar IP−VPNというVPNサービスを提供しています。電話系のネットワークはもちろん、携帯電話やADSL、メガクラスからギガクラスの専用線、国際通信ネットワークまでシームレスに接続できるネットワークで、また、インターネット接続ではファイアウォール(DMZ)も用意しています。これを利用すれば、企業の基幹系のネットワークはほとんどをカバーすることができます。一方で広域イーサネットを使ったサービスも提供しています。
では、IP−VPNサービスと広域イーサネットサービスはどう違うのでしょうか。アクセス回線の選択肢や、付加サービスの充実度は、IP−VPNの方が優れているといえます。一方、設計の自由度、接続機器や経路制御の自由度は広域イーサネットに軍配が上がります。いずれも今後提供エリアを広げていく予定です。
こうしたネットワークへのアクセスラインとして主流になるのがADSLです。安価で高速ですが、実際に満足されているのは4分の1ぐらいのユーザーで、あとはスループットへの不満やセキュリティの不安、通信ライン提供可否の不安、故障対応への不満などが問題点としてあげられています。提供側としては今後こうした点を解決しなければならないと考えています。
セキュリティ面での大きな問題がウイルスです。昨年もCode RedやNimdaといったウイルスが猛威を振るいましたが、昨今のウイルスは非常に悪質なものが多いので、対策には十分注意を払わなければいけません。構築したシステムにセキュリティホールがあると、当然そこからの侵入が予想されます。十分なセキュリティ対策は必須です。インターネットとの接続では不正アクセスやポートスキャンウイルスに要注意です。ファイアウォールがあってもメールに添付されたウイルスは簡単に通過してしまうので、ガードしなければいけません。さらに盗聴やデータセンターへの不正侵入、不正アクセスや内部からの不正利用など、基幹系システムとインターネット接続の併用は危険があるということを念頭に置かなければいけません。

NTTコミュニケーションズの3つのソリューション
伸びる企業には8つのCがあるといわれています。まず各チャネルとの円滑な業務を推進するCollaboration、全員で決定し、実行するCommitment、報連相、すなわちCommunication、サービスの価値を追求するCreation、協創=ともに作り上げるパートナーを選択するContribution、変化に迅速に対応するChange
is Chance、そしてCultureの創造です。これを常に考えていけば企業や組織や業務が円滑に進むということです。
NTTコミュニケーションズでは発足当初から「eシアターのプロデュース」をコンセプトにしてきました。これは弊社が提供するネットワークやプラットホーム、データセンタ、アプリケーション、コンテンツといった劇場でお客様に様々なプレイをしていただくという意味が込められています。これを具体化したものが統合IPソリューションです。
ここでは3つの軸を設定しています。水平軸ではIP−VPNや広域LAN、OCN、データセンターなどネットワークサービスを統合しようというものです。これに向けグローバルなネットワークを構築、海外に現地法人を約30カ所設置しました。データセンターは札幌から沖縄まで約60カ所に設けています。これは震度7の地震にも耐える耐震仕様で、自家発電設備も備えています。さらに24時間365日のセキュリティ体制を整備しています。
垂直の軸は付加価値を統合するもので、お客様に提供するネットワークやネットワーク機器、さらにミドルウエアまで、すべてをマネージするソリューションを提供しています。すなわち、オールインワンイントラネットソリューションを提供し、効率よくコスト削減するための仕組みを提供しようというものです。ミドルウエアを快適に利用するために、ネットワークの速度を10〜100倍に加速するリモートアクセラレータやネットワークアクセラレータをデータセンターに置いてサービスを提供します。これは特にノーツ系に効果を発揮します。
最後の軸はボイスとデータを融合しようというネットワークソリューションです。ここではさらにWebコンテンツなどを配信する仕組みも統合されます。企業内の音声通信は、CNという品質の高いIPネットワークを中心に、足回りはADSLを利用できるような仕組みづくりにつとめています。
こうしたサービスを統合することによってデータ通信やeラーニング、社内放送系、宣伝、広告などの映像配信まで、ネットワークを通じて展開して行きたいと考えています。
以前、神戸大学の加護野先生から聞いた「お客の気持ち、働く人の気持ちがよくわかったITに育てる必要がある」と言う言葉に、非常に感動しました。コンビニでほしいおにぎりがなくて、たくさんある別のおにぎりを買ったとき、それが売れ筋商品としてPOSで入力されてしまいます。果たしてそういったITの利用の仕方でいいのか、この点をついたのがこの言葉だと思います。非常に印象に残っているので最後にご紹介しました。 |